MACAW
A6

★寓話
スミレコンゴウインコは世界で一番大きなインコです。
誰よりも大きく、誰よりも高く飛べるため恐れるべき敵も少なく、毎日のんびり楽しく暮らしていました。

ある日、高い木の上で空を見上げていたスミレはもっともっと高く飛び太陽にさわってみようと思いつきました。 その計画をきいた森の賢者は優しくスミレを諭しました。 『スミレや、きみは大きくて強いけれど、鷹やコンドルほど高く飛べるわけじゃないんですよ。 無茶はせず今の世界に満足していなさい。』  ところがやんちゃなスミレは耳を貸しません。 集まってきた森の仲間が見守るなか、太陽を目指して高く飛び上がっていきました。

スミレはどんどん高く舞い上がっていきます。 『ほら、簡単だ! 太陽なんてすぐそこさ。』、と始めは楽に飛んでいたスミレも、今まで来たことのない高さに達するとだんだん苦しくなってきました。 『おかしいな。 熱くてふらふらする。。。。』

あっ、と思った瞬間、スミレは気絶しそのまま下へ下へ落ちていきます。 バランスを崩し羽根を開いたのが幸いし速度が遅くなり大怪我は免れました。

気がつくとスミレは茂みに落ちていました。 しばらくするとお腹が空いたことに気付きお花についた虫を食べに出かけていきました。 ところが、今までのように虫がつまめません。 食べようとしても食べようとしても虫が逃げてしまいます。

お腹がぺこぺこになったスミレはとうとう泣き出してしまいました。
『あーん、お腹が空いたよ!』 その声を聞きつけ、仲間が集まってきました。 すると、スミレを見た動物たちは一斉に笑い出したのです。 『ボクがお腹が空いて困っているのに笑うなんてひどいじゃないか!』 

『だってね、スミレ君。 きみの顔にはおかしな黄色い模様がついてるんだもの。』

スミレはあわてて川面に顔を映して見ました。 ほんとうです。 スミレの顔には今までなかった黄色いパッチがついているではありませんか。 まっすぐだった嘴も湾曲しています。 川の水でいくら顔をこすっても黄色いパッチはとれません。

困り果てたスミレが泣いていると森の賢者がやってきました。 『スミレや、顔の黄色いパッチは太陽にさわった印しですよ。 太陽の熱で嘴も曲がってしまったのですね。 曲がった嘴では虫は食べられないでしょう。 これからは硬い木の実を割って食べるのですよ。』 と、賢者はスミレに木の実を渡してくれました。

賢者の言うことを聞かず無茶をしたことを忘れないため、スミレの顔には今でも黄色いパッチが残されているというお話でした^^

Gia from Oregon
☆出典